2006年07月27日

ノミ

ノミは刺されてかゆいだけでなく、病気や他の寄生虫を運んでくる厄介な寄生虫です。
ノミに刺されることにより、以下のような病害が発生します。
激しいかゆみ・・・掻くことにより皮膚の損傷が生じるだけでなく、場合によっては食欲不振や睡眠の障害が起こることがあります。
細菌の二次感染・・・ノミに刺された部位を掻きむしって外傷が生じ、そこに細菌が感染して化膿することがあります。
ノミアレルギー性皮膚炎・・・ノミに繰り返し刺されることにより、ノミに対してアレルギー反応が生じることがあります。アレルギーによる更に激しいかゆみや、脱毛、湿疹などが見られるようになります。
貧血・・・大量のノミの寄生により、特に子犬・子猫では貧血を起こすことがあります。

投稿者 jasperah : 22:59 | コメント (0)

ノミによってうつる病気

瓜実条虫(うりざねじょうちゅう)・・・俗に言う「サナダムシ」です。主に小腸に寄生し、人間にも感染することがあります。
猫ひっかき病・・・この病気にかかっている猫(まれに犬)に人間がひっかかれたり、咬まれたりして発熱・頭痛・リンパ節の腫れが起きます。ノミがこの病気の原因菌を猫の間に拡げます。
猫ヘモバルトネラ症・・・この病気の病原菌をノミがうつします。この菌に感染した猫は貧血・元気の低下・食欲不振・体重の減少などが生じます。

投稿者 jasperah : 22:58 | コメント (0)

マダニ

ノミと同様、刺された部分の損傷だけでなく、重篤な病気をうつす寄生虫です。
マダニに刺されることによる病害
皮膚炎・・・マダニに刺された部位が発赤・腫れるなど、皮膚炎がおきることがあります。
化膿・・・刺された部位にマダニの口器(口の構造物)が残ると、化膿する恐れがあります。
貧血・・・ノミに比べ、マダニの吸血量は多いので、大量に寄生を受けた動物は貧血が起きる場合があります。

投稿者 jasperah : 22:57 | コメント (0)

マダニによってうつる病気

犬バベシア症・・・死亡例も少なくない、恐ろしい病気です。
マダニに刺されることにより、バベシア原虫という非常に小さい寄生虫が赤血球に入り、赤血球を破壊します。貧血や脾臓の腫れ、発熱、食欲不振、黄疸などの症状が生じ、治療してもバベシア原虫は根絶が困難と言われています。
六甲山系およびこの近辺はマダニもバベシア症も多い地区で、西宮も、もちろん十分な用心が必要な地域です。

ライム病・・・この病原菌に感染すると犬では神経症状、発熱、食欲不振、元気の低下、歩行の障害などが生じます。人間では皮膚炎や神経症状、心臓疾患、眼疾患、筋肉炎、関節炎などが生じます。
他に、Q熱(人間の疾患)、エールリッヒア症、猫ヘモバルトネラ症、犬ヘパトゾーン症などの病気が、マダニによってうつされることがあります。

投稿者 jasperah : 22:55 | コメント (0)

予防

ノミもマダニも予防が大切です。
安全性・有効性が国に認められた「動物用医薬品」指定の駆除剤を使用しましょう。
現在主流なのは、犬や猫の背部に滴下する液体の薬剤で、投与も簡単です。
ただし、動物用医薬品でない類似品もありますから、注意が必要です。

投稿者 jasperah : 22:54 | コメント (0)